調査シーン(エメス):危険な遊戯

ポーカーにしましょうか

おお。わたしが役をあんまり知らないのですが

じゃあ私主体で進めちゃっていいですか?

もちろんもちろん

食べ物食べに行こうよ。この街でみんなが食べるやつ

そうだな。この街には一体何があるんだろうな

じゃあね、サンドイッチとかでしょうか。調べ物をしていても片手で食べられるようなやつです。唐揚げにしても、唐揚げ串みたいな

合理的ですね。じゃあオープンカフェ的なところに行って、サンドイッチを買うんですよ

ではそこで、学者連中がポーカーに興じていますね。椅子とかそのへんに論文が散らかってて、物知りであることは傍目にも分かるでしょう

せっかくそういう連中がいるなら、話を聞きますか

あの。聞きたいことがあるんだけど、教えてもらえませんか?

あ~ぁ、構わないよ。勝負で勝てたらね?

勝負?

今ちょうど、ポーカーをしているんだ。さあ、座りたまえよ

今後意図してる描写的に、できればタイマン勝負がいいんですがw

じゃあ「おいおい俺たちは今回抜けさせてもらうぜ」「あんた一人で勝ちすぎなんだ」と周りが言ってw

分ーかった、分かった。じゃあ、僕とでいいかな? お嬢さん

分かった、勝負しよう

と言いますけども、九十九はどうする? 後ろで見ているか、先に戦って負けるかw

すごいこと言われたww

私判定で勝つからさw

あ~~じゃあ先に勝負しようかなw 噛ませ犬になろうww

先に俺がやらせてもらおうか

ほぅ? 君が。いいよ?

九十九はエメスがポーカーやったことがないのを知ってるんですよ。口でルールを確認していきますよ

だから先に入ってくれたんだ。ありがとう

そしてこちらがフラッシュを揃えるんです。そしたら、顔が一瞬にっとしてしまったんですよ。それは見逃されないw

う~ん、そうだなぁ……

と口に出して言ってきます

じゃあ、ベットしますよ。勝負に出ます

……ここで降りるのも格好悪いからね

「同じ額」ベットしてショーダウンしましょう

なにー!?

さあ、もういいね

見せると、フルハウスで

おや、勝つ気でいたのかい?

くっ……なかなか引きがいいようだ

いやいや、こういうものは確率だよ。確率的に強いほうをとった、それだけさ。もしかして君、計算もできないのかい?

いいぞーその煽り!w

どんなヘキよ!ww

いいなー私も煽られたい!ww

いいな私も煽られたいはヤバいでしょ!ww

残念だけど、聞きたいことだったかな? 教えてあげることはできないなぁ

すまないエメス

いい手だったのにね。でもありがとう、おかげでルールを把握できたよ

それはよかった

じゃあ、今度は私が勝負

ああいいとも。では始めようか

チャッチャッチャッと静かな勝負が始まっていきます

ゲームが進んでいくんですけども、学者さんは思うわけですよ。こいつ素人だなって。さっきの男はそこそこ勝負の機微というものが分かっていたけども、この娘はそれも全然できていない

うんうん

何度かコールを進めていった結果、学者のほうにはキングのフォーカードが揃います。今日の僕は完全についてる、と心の中で思います。その手よりも強いのはエースのフォーカードとストレートフラッシュなんですよ。それでないと勝てない

わーヤバい。それは強いな……

ポーカーフェイスを貫いていた学者が、口元を緩めたことに気づきます。これはよっぽどいい札なんだろうなって。でもこの勝負、このタイミングでエメスが勝てないと終わりなんですよw

はいはいはいw

で、自分の手札を見る。ストレートなんです。2、3、4、5、6のストレート。で、ダイヤとハートが混じってる。このままじゃ勝てない、とエメスは悟りました。覚悟を決めます

じゃあショーダウンだね

ああ、そうさせてもらおうか。君は退路がないわけだし、ここで勝負をかけるのが最後だろうけど……せっかくだ。後ろの彼にいいところを見せたいんじゃないのかな?

それは……

さあ、どのくらい賭ける?

じゃあ掛け金を出します

へぇ……僕はその三倍賭けよう!

三倍!?

イカサマしようとしてるのでw ちょっと後ろめたい感じの声でw

分かった、じゃあ三倍で受けるよ

じゃあ学者のほうから手を見せてきます。にや……ってしながら

キングの、フォーカードだ

外野の男たちが驚くw 「ここでキングのフォーカードなのか」「やはりこいつ勝負師だな」「勝たなきゃいけない場所で引き運を引き寄せる」

「さすが、奴はエンターテイナーだな」「この街のチャンピオンだからな」

エメスは、やっぱりなという顔をして自分の手札をオープンします

ストレートフラッシュ

ガタッて立って

な、なんだって!?

店がざわ!ざわざわざわ!ってします

ダイヤのストレートフラッシュです

「ストレートフラッシュ!?」「この土壇場で!?」「なんという豪運……!」

私の勝ちだよね

じゃあ顔を青くして、カタンと力が抜けるように座って

負けだ……

じゃあ、聞きたいことを教えて?

この僕が……

「まぁまぁまぁ」って、周りの人がにこにこしてね、その学者が負けるのが嬉しいんでしょうね。「こいつは支払いがあるからさー」「何が聞きたいんだい?」って教えてくれます。じゃあ判定してまいりましょうか
判定成功

じゃあいろんな話が聞けますね

では、必要なことを聞き終えて

これ、代金

情報料ってことかい? だったらいらないよ

じゃあ勝手に置いておくから、そのあとは好きにして

とお金を置いて、立ち去ろうとします

ちょ、ちょっと待ってくれ!

なに?

僕は……これが、本業じゃないんだ

そうなんだ?

ああ、これで研究者だからね。困ったことがあったら

といって紙を差し出して

ここに来るといい。僕の実力がこんなものじゃないことを、今度こそ見せてあげよう

分かった、ありがとう。これは大切に持っておくよ。……でも次に会ったときに、あなたはきっとそういう顔をしてくれないと思う

と言って、九十九を連れて出ていきます

……相手が先にフォーカードを見せたときか?

そうだね。そのときにもうこれしかないって思った

大胆なことをする

ということは、九十九は気がついたんだ。私が何をしたのか

いや、タイミングだけ分かった。俺も相手のフォーカードに目線がいってしまった……。たぶんあの時、全員の目がフォーカードに向いていたんじゃないか

あの学者さん、心の中では勝利を確信していながらも、決して油断はしていなかった。すり替えをしないよう気を払っていたんだよ。だから私も、すり替えはできなかった。配られた手札で勝負するしかなかったんだよ

一体どうやって

今頃あの人たちも気がついてるよ

そこでカフェにカメラが映る。「いやー負けたなぁ」なんて言いながらカードを回収してるんですけども、「おい、このカードおかしくないか? ダイヤの2が二枚あるぞ!」

おっとー?

あの、トランプだけど。ハートの丸く膨らんでる部分。斜めに切り取ると、ダイヤに見えると思わない?

ああ、確かに

私の血奏法は、素手で触れたものを切断する能力。トランプのインクの部分だけを削って、ハートをダイヤに仕立てあげたんだ。元の手札が、ダイヤとハートだけのストレートで助かったよ

なるほど……本当に大胆なことを

すごーい! なるほどなるほど!

ということで、さっきの代金というのは、ダメにしてしまったトランプ代なんですよ

もう一度会いに行ったら、やっぱり同じ顔はしてくれないかな

分からんぞ。今度はイカサマができないように目を光らせて、勝負を挑んでくるかもしれない

そうかも。あの人なら、そうかもね

というところで、シーンを切りましょうか
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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