第3話「狂気の信仰」-05

マスターシーン2

では、ルドワズの都に着きました。あなたたちは、グレイシアを含めて「普通の服」を着ているので、女の子がよろよろと前にやってきます

エメス
エメス

大丈夫? ふらついてるけど

そこへ、男性が横から

おっさん
おっさん

生意気だぞ!

って女の子を殴り飛ばそうとしますが

エメスPL
エメスPL

止められるんでしたら止めます。腕を掴む感じで

おっさん
おっさん

きゅ、吸血鬼様。へ、へ、恵んでくだせぇ……

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

これがこの世界の、今の状況……

エメス
エメス

生意気だというのは、何が言いたかったの

おっさん
おっさん

ぁや、俺よりも、あいつのほうが体がちいせぇじゃねぇですか。そしたら、食べ物が必要なのは俺のほうで

エメス
エメス

ああ、そういう理屈

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

皆平等に飢えている

女の子はふえ~ってなってるけど、涙も出ないようですね。食事や水分が足りてないです

九十九PL
九十九PL

でもエメス気づきそうですよね。止めたおっさんの腕もめっちゃ痩せてるって

痩せてるな~

エメスPL
エメスPL

そうそう。じゃあ手を放してお金をあげます。おじさんのほうに。

で、泣いてるその女の子のほうを慰める

おっさん
おっさん

あ、ありがとうございゃす……!

おっさんはちょっと涙声になりながら、喜んで食べ物を買いに行きます

エメス
エメス

大丈夫?

女の子
女の子

助けてくれて、ありがとうございます……

エメス
エメス

お母さんとか、お父さんとかいないの?

無言で首を横に振ります。ここ戦争があった土地なんで

エメス
エメス

そう。じゃあこれで何か買いなよ

女の子
女の子

な、なにをお返ししたら……

エメス
エメス

お返し? いや、別にお返しはいらないけど

女の子
女の子

あ、あり、ありがとう、ございます……っ

何度も頭を下げて、あなたたちを気にしながら、女の子は去っていきます

グレイシア
グレイシア

貴方たち、甘ちゃんね

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

……甘ちゃんかもしれない。でも、目につく人を助けたいと思うのは、普通の感性じゃないか?

グレイシア
グレイシア

ふぅん……それで、ここでどれだけ散財するつもり?

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

それはそうだ。だが、余裕があるのなら、融通できる分は融通したい

グレイシア
グレイシア

それって、差別じゃないの? 全員に平等にはしないんでしょう。貴方たちのお金が尽きるまで、だもの

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

俺たちは神じゃない。全ては救えないからな。全てを救えるのなら、もっと救いたい人は何人でもいたさ

グレイシア
グレイシア

そう……まぁ、貴方たちのお金だし、好きにするといいわ。あと。いい財布ね。そっちの子の瞳と同じ色じゃない

それだけ言ってカツカツと歩いていきます

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

ああ。気に入ってるのさ

エメス
エメス

……私あの人嫌い

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

まぁ、彼女の言い分にも一理ある。それに彼女がいないと、この先手間取るだろう。少しの間だけでも我慢してくれるか?

エメス
エメス

我慢はする。我慢はするけども、それでもあの人は嫌いだ

そんなエメスさんの視線が、グレイシアの背中に向けられたところでシーンカットとしましょう

本作は「からすば晴(N.G.P.)」および「株式会社アークライト出版事業部」が権利を有する
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社

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