マスターシーン1

あのー、リギウス支部長は騎士なんですよ。それで、学者肌のフィン公爵に直接報告を上げてほしい、私はちょっと分かりません、とのことです

担当部署が違います

またかw

ということでですね、城に行っていただこうと思います。今サウル領から持ち帰った資料がめちゃくちゃあるんですね。その山のような資料を分類したり、中身を精査したりするために大広間が使われていて、大広間に臨時資料室という看板がかけられています。フィン公爵はそちらにいます

ヤバい、この人も過労で死んじゃうかもしれない

公爵ってそういうもんじゃない?

どうなんでしょう

一番偉い人が一番仕事をしている

偉い

偉い

偉いけど、仕事を振るほうを頑張ってほしいよね

それはありますね

まぁでも今は、把握するのが大事なところなので、自らちゃんと動いているというところです。では、好きに入ってきていただければ

トントンとノックします

あ、気づかれないですね。中では「ここにこれの資料がー」「なにー!」みたいに結構騒がしいんですよw

資料がまとまってないよw ノックしたので入りますよ

はーい。フィン公爵は、大事だって判断された資料から順に目を通しています

失礼します、フィン公爵

そなたら。如何にした

街の学者の方々と話し合って、アイディアが上がったので、報告に上がろうと思いまして

資料を置いて、話を聞く姿勢になってくれます

半覚醒というか、少し起きている状態にしてみては、と

それでこれは使えないかという話をします

何だと……本当に糸口を見つけてくるとは。すぐにも学者に解析をさせよう。サウル領にあった天蓋のデータを用いれば、狙いの効果を得られよう。なるほど……少し起きている状態にする。考えもつかなんだ

すみませんが、ここから先はお任せしますよ

確かに受け取ろう。だが、改良を終えたあかつきには、そなたらにも術具の適用に立ち会ってもらいたい。不測の事態への対応を頼みたいのだ

それは、その仕組みが分かっていないので……

なに、その点に関しては、我輩は我が領の学者たちを信頼しておる。不測の事態の、とは言うたが、此度の立役者を爪弾きにするほど、我輩も冷血ではないつもりだ。まぁ、冷血とみられておるようだが……

ちらっと九十九のほうを見て、今のって自虐の……対応してあげたほうがいいんじゃない……?という視線を送りますw

なんてこった。でもこれ下手に慰めるといたたまれない空気になってしまいそうな気がw

そなたら、何をもごもご言うておる

いえいえそんなことありませんよ! 我々も、我々にできることをやります。ただ、公爵、無理はなさらないように

無理、か……今は無理のしどきであろう

そんなとき、大広間の離れた場所で、学者の一人がある資料にちょっと手をつけたそのとき

その情報はまだ未解禁よ♪

突然声がして、臨時資料室に薔薇の花弁が舞います

1話の業血鬼!

学者の手にあった資料は、今はルカエラの手にあるようです。それで、ルカエラがあなたたちを見つけて、ニコッとかわいらしく笑いかけてきます

あらっ、アナタたち、また会ったわね♪ それでまだ花は咲いてないの?

どうやら期待には応えられないようだな。いったい君は何なんだ?

戦闘態勢を取りますが

アタシはルカエラ。美の追求者よ✨✨

ルカエラ……

ちょっと。何か反応しなさいよ

おっと済まない。それが、わざわざこんなところまでやってくるとは、その情報が目的なのか?

そうよ♪ 来たついでだし、花を咲かせて帰りましょ♪

というと、ひらりとこの場を去ります

お、おい待て!

そうするとですね、城のかなり向こうの部屋から悲鳴が聞こえてきました。あの声は、ウィル・ノイ公爵です

なんっ……だとぉ……?w

ウィル公爵に何か……! そなたら!

こくって頷いて

行くぞエメス!

頷いて駆けだします

城の反対側、貴賓室がある方向です。短い悲鳴が断続的に聞こえていますから、部屋の方向は分かるでしょう

じゃあその部屋の扉をバンと開けます

ウィル公爵!

貴賓室にはウィル公爵とルカエラがいます。体中に荊の痣を広げたウィル公爵と、ウィル公爵の傍でからかうように語りかけているルカエラがいます。ルカエラは最後の仕上げとばかりに、あなたたちを見ながら、ウィル公爵に言います

アナタが悪いんじゃないわ♪ アナタを責めるヤツ、全部殺しちゃいましょ♪

ウィル公爵が叫ぶと急激に存在感が膨れ上がり、ウィル公爵は……見れば分かるでしょう。業血鬼になりました

貴様ぁ! 何をやった!?

公爵のほうもぶんとルカエラに腕を振るうんですが、ルカエラはひらりと避けて窓に降り立ちます

殺戮の花は血を求める赤い色。綺麗な花が咲いたわ♪

これがお前の目的か!

今回の目的はこっちよぉ

と資料をヒラヒラします

アタシばっかり見てていいのかしら?

ウィル公爵が、あなたたちにも向かってくるでしょう

九十九に向かってきたところを、間に入って剣で受けとめます

殺してやる……殺してやる……! 僕が悪いと思ってるんだろう、兄さんは被害者なのに殺そうとしたって!

落ち着いて、そんな風には

煩い煩い! 馬鹿にするなら殺してやる!!

そこに、後ろから男性の声がします

目を閉じて

その声に従いますよ

同じく

閃光が炸裂します。閃光はすぐにやみますが、ウィル公爵はその閃光を放った人物に対して目を見開いたので、まともに食らいましたね。ウィル公爵は目つぶしされ、めちゃくちゃに腕を振るっているようです

君たち、こちらです

ソランはあなたたちを先導するように逃げる方向に走ろうとします

いいのか、彼を置いておいて

このままでは君たちまで死んでしまう

確かに、今の状態で立ち向かうのは危険か……!

悔しそうに唇を噛みます

逃げていくのについていくでいいですか?

はい

ではいったん切りましょう
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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