第7話「道化の楽園」-20

終幕フェイズ

エメスPL
エメスPL

夜の草原で月を見上げて

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

あのじいさん、手強かったな……

エメス
エメス

そうだね。私なんかよりずっとうわてだった

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

俺一人でも倒せなかった。倒せたのは、ソラン、そしてエメスのおかげさ

エメス
エメス

それはどうも。九十九も頑張ったね

エメスPL
エメスPL

ふと静かな時間が過ぎて

エメス
エメス

前にさ、サウル領に潜入したときに、話をしたよね。もともとはお医者になりたかったって。でも、訳あって、って。あのときも言ったけども、私は九十九ならいいお医者さんになれたと思うな

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

そうだな。医者は俺が目指していたものだ。小さい頃、病気に蝕まれていたのを救ってくれたのが、恩人の医者の先生だったんだ。俺はその人をヒーローのように思っていて、だから俺も、そうなりたいと思ってたんだ

エメス
エメス

そのために勉強したんだよね。白衣を着て。あのときそう言ってた

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

もう少しで医者になれるっていうときにな、その病院に業血鬼がやってきたんだ。そして……、そのときに、仲間も、恩人の先生も、大切な人も、すべてその業血鬼が奪い去っていった

エメスPL
エメスPL

黙って、聞いています

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

俺も目をやられて、医者のような精密な作業が求められる仕事ができなくなってしまったんだ。だからそこで、俺は医者の道も奪われたってことだ

エメス
エメス

そうか。……ごめん、話したくなかったよね

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

いや、これは……エメスも知っておいてほうがいいことだった

エメス
エメス

私も? どういうことだろう

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

……エメスは、SIDで作られた屍鬼。その素材になったのは、病院の襲撃で亡くなった人たち……俺の大切な人たちをもとに、新しく作り出されたんだ

エメス
エメス

そうなんだ。じゃあそのときに、遥って人も

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

ああ、亡くなった。俺は、あの皆を奪った業血鬼を殺したいと、どこかで願っている。俺はまだそこに取り残されたままだ。エメスは前に進もうとしている。なのに、もしかしたら俺の復讐に付き合わせているのかもしれない

エメス
エメス

そうかもね。東京に戻ったら、その復讐の相手を追うの?

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

こっち側に来たときから考えないようにしていたが、多分俺はまだ、そいつを許していない。そいつを倒さないと、俺は前に進めないんだと思う

エメス
エメス

そうなんだ。なんだかあなたはさっきから、私に謝っているように聞こえるけど、でも私は、あなたとパートナーになれてよかった。前にもいったけども、今もそれは変わらない。あなたがどんな風に私を見ていても、そうだ。

ひとついいかな。

東京に戻って、復讐の日々を再開してもさ、たぶんそれはきっとつらい日々になるだろうけども、今持っているものをさらに捨てるようなことはしないでくれるかな

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

分かったよ、約束する。これ以上、何も捨てないって

エメス
エメス

なら手伝うよ。だから約束してね

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

……約束する

エメスPL
エメスPL

シーン切りますか

九十九PL
九十九PL

そうですね

ありがとうございます。人鬼血盟RPGブラッドパス アナザー イルローズキャンペーン第7話「道化の楽園」、これにて終了とさせていただきます。お疲れ様でした!

九十九PL
九十九PL

お疲れ様でしたー

エメスPL
エメスPL

お疲れ様でしたー

本作は「からすば晴(N.G.P.)」および「株式会社アークライト出版事業部」が権利を有する
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
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