血盟の日常

はい、では帝都に来て、どんなことをいたしましょう

このあとってどうするんでしたっけ

あ、ブローチを届けに行きます

ブローチを届けに、帝都の城に行きますよね、多分

グレイ・ワイル公爵に直接届けてもいいんですが、一応管理としてね、帝都に集めるほうがいいでしょうね。それで鏡通信を通して、書いてあるものを読み取っていただくと

なるほど。じゃあ帝都に行って、一泊したあと、ブローチを届けに行く前の朝のシーン。場所としては平地や森が近い、郊外です

ふむふむ

そこで朝集合する時間があるんですけども、エメスはなんだか早く起きて、イティーと遊んでいました。イティーが気に入ったと思われるフリスビー遊びをします

ビュン! ビュンビュン!

朝日が上がってくるほうにフリスビー投げて、イティーが咥えて戻ってくるみたいな。で、撫でてあげる

わぁい!

円盤はもう、噛み跡とかでボロボロになったのが、これの前にも何個かあるんですが、何度目か取ってきてくれて

偉いね

こいつもう喋るからな

えらい? えらい?

偉い偉い

で顎の下くすぐったりとか、頭撫でたりとかしてるんですけども、ソランはそのうち現れまして

定刻の五分前に来ます

九十九はちょっと遅れて来たか、あるいはさっきまでいたけども、いったん抜けてるか

じゃあイティー用のフリスビーを、もうちょっと買い足しに行ってきますよ

はい、じゃあ少しいなくなっている、そのシーンですね

ねぇイティー、今度は少し強く投げるよ。取ってこれるかな

とってこれるもん!

そう? じゃあいくよ

と言って、今回は血奏法を使って、大空に向かってビューンと投げます。触れたものを加速させることができる血奏法

飛んでいきます

遠くまでバーッと飛んでいくんですよ。その飛んでいくイティーを見ながら、ソランに話しかけたいんですが

はい、もちろん

あのさ

何だい? エメス

ソランのほうは見ないで、イティーのほうを視線で追いながら

九十九がさ、私と会う前のことを話してくれたんだ

それはよかったね

よかった。それでその、誰かがそんなお節介を、九十九がそういう行動に出るようなお節介を入れてくれたんじゃないかなって私は思ったんだけど

そんなお節介な奴がいるんだね。よかったじゃないかエメス、それだけ、思われていて

じゃあソランじゃないんだね

まぁ、そのお節介な奴がお節介を焼いたとして、九十九が動いてくれるとは限らなかったわけじゃないか

それは、そうだね。でも動いてくれた

だとしたら、やっぱりいいことだ。君は思われているよ

これまでに何度か、九十九が私と会うよりもずっと前の話になりかけたことはあったんだ。その時に、九十九は大抵、話を逸らすか、あるいはあいまいなまま話してくれなかったんだよね

彼はまったく……

でも話してくれた。誰か、お節介なそんな誰かがいたとして、私はその人に感謝したい

思うんだけど、お節介な誰かの働きだけなのかな?

それはどういうことだろう

君たちが、そう、ツクモとエメスがずっと過ごしてきた時間。それが重なって、よく働いたんじゃないかな

そうならいいな

きっとそうだよ

そのあたりでイティーが戻ってくる

びゅーん!

偉いね。だいぶ強く投げたんだよ

わーいわーい!

九十九も戻ってきてもろて

じゃあ紙袋に入れた二、三枚のフリスビーを持って

ほ~らイティー、新しいやつだぞ~

といってそれを投げます

バキィ!

もうちょっと強度上げなきゃ駄目だったな……よしよし

一番はじめに倒木から作った円盤が、結局一番長持ちした。そんなオチ

九十九さんにも絡んどこう。ソランが九十九さんのほうに行ってね、ポンッて肩に手を置いてですね

よくやったようじゃないか

うん? 何のことだ?

さあ、何のことかな

これからブローチを渡しに行くよね

ああ、そうだな

誰に渡すんだろう。聖天の聖女に渡すのか?

今はシャルドレア様がいないので、女帝になるかな。鏡の上のちっちゃい女帝に

そのあと、ルカエラの血戒域をどうにかすれば、“かの地”に戻ることができる

そうだな

ねぇイティー。イティーはどうする?

おかーたんといるー

それは嬉しいんだけど、“かの地”にはあなたの仲間はいないんだ

おとーたんとおかーたんがいるー

あの、僕は……?

つん

じゃあ一緒に行こうか

バサバサっ、バサバサっと喜んでいます。迷惑w

まぁ、それはあっちで考えようw 何か方法があるかもしれない

大丈夫だよ、私たちが守ってあげるからね、イティー

そんな話をしながら、城のほうへ向かってまいりましょう
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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