マスターシーン1

帝都。城のエントランスに行けば弱った者たちが、それでも懸命に各所との連絡を取るため、行き交っていました。苦しそうなシャルドレア、もとい聖天の聖女が指揮を執っています。
その奥、エントランスの国章の前に、術具に映されたミニ女帝と、グレイ公爵との通信鏡を持ったフィン公爵がいます。フィン公爵も荊病に罹患し、肩で息をしています。そして鏡の中から、グレイ公爵の声が響きました

できたわーーー! これで綺麗な歌になるわー! なんで転拍子なのよー!

よく分からん愚痴を言っています

完成したのですか

任せてー! これでも芸術の領の長やってるんだからー!

では、これで封印された武具が解放されるんですね

と思う

自信、ないんですね……

じ、自信はあるわー!

では歌っていただきましょう

では。歌が紡がれると、エントランスにある帝国の紋章が輝きます。そして紋章に描かれた、剣と籠手の絵が、透明な形を取り、ゆっくり降りてきます。実体がないように見えますね

これぞ、私たちの同胞が、命を賭して現した力だ。君たちにこの力、任せていいな?

はい、分かりました。しかし、これは一体……?

純粋な“力”だよ

純粋な、“力”

宿す武具があって初めて戦う力になる

じゃあ剣を帯びてるんでそれを抜いて

では、この剣の“力”を

透明な剣が、光になってエメスさんの剣に吸い込まれていきます

籠手も出します

この籠手の“力”を

籠手も光になって、九十九さんの籠手に吸い込まれていきます

何か変わったような感じがするんですか、これ

そうですね。伝説の武具に相応しい“力”を感じることでしょう。もう出しちゃお、後で出そうと思ってたけど。なんと、あなたたち二人は、一個ずつ〈特技〉を得ることができます
〈伝説の剣〉
タイミング:常時 対象:自身 代償:なし 条件:解説参照
対象の[タイミング:攻撃]の〈特技〉に対して使用できる。その〈特技〉の対象数を+1する。〈伝説の盾〉が壊れたとき、〈伝説の剣〉も壊れ、以降この効果は失われる。
〈伝説の盾〉
タイミング:解説参照 対象:単体※ 代償:なし 条件:血戦4回
ダメージ減少時に使用する。ただし、ほかのPCのダメージを同時に引き受け、自身に2倍のダメージを適用した際には使用不可。対象に与えられるダメージを0にする。この効果を4回使用直後に〈伝説の盾〉は壊れる。

なんだとー!?w

レベルアップしている

我々は強くなった、ひとつ上の力だ

念願のインペリアルソードを手に入れたぞ

あーインペリアルだね、帝国だからね。ちょっとアイスではなかった

アイスソードは使い手が別にいますのでw

ちょっと殺さないといけないんでw はい、ではね、女帝はソランにも声をかけてくれます

ソランよ、二人を助けてくれるな

もちろんです。あれは弟の仇。全力を尽くすことを誓います

二人とも、武具の感想などおありですか?

不思議そうに見ています

見た目は前と変わらない。でも強くなった

威圧感を感じる

君たち、使えそうか?

ええ、任せてください。これを使って、あのルカエラを止めてみせます

エメスはどうだ

じゃあ血奏法を確認して

大丈夫です。使える。必ずこれで、あいつを倒す

頼もしい限りだ。では――
行くがよい、剣と籠手の勇者よ! ヒルム帝国を、このイルローズを救ってくれ!!

たぶん今のセリフでオープニングが流れます

オープニングテーマがw 私たちはその言葉に後押しされて扉から出て行く……カメラが扉の向こうに設置されていてw

ちょっとカメラの位置を気にするのは美形だけでお願いしますw

美形の特権だったw

はい、後半まいりましょう。まずターンテーマ決定……の前に、また特殊進行の説明をしなきゃいけなかった
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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