最終話「勇者の伝説」-18

マスターシーン2続き

帰ろうとすると、イティーは弾かれてしまいます

エメスPL
エメスPL

それは。私たちは門をくぐったけども、イティーは弾かれたってことですか?

はい、そうです

エメス
エメス

イティー?

じゃあバン、バンって、壁があるかのように数度ぶつかり

イティー
イティー

いや、はなれたくない、おとーたん、おかーたん……!

九十九PL
九十九PL

なんでだー

ミニ女帝
ミニ女帝

もしや……この感じ……。“かの地”には、霊獣という種族が存在しないのではないか?

エメスPL
エメスPL

奇しくもオープニングを拾う形になってる

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

確かに、霊獣というものは存在しません

ミニ女帝
ミニ女帝

恐らく、その違いが原因で、世界を超えられないのだ

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

そんな! 何か、方法はないんですか!?

しん……とします。そこにイティーの鳴き声だけが響きます

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

イティー、イティー……

エメスPL
エメスPL

戻ってきて、イティーを慰める……

――そこにソランが、あ、と言ってきます

ソラン
ソラン

差し出がましいけど、それなら、取れる手はあると思う

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

本当にか?

ソラン
ソラン

うん。“血の祝福”をおこなって、霊獣を綺獣、つまり、吸血鬼に種族を変更するという方法だ

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

綺獣なら確かに……!

九十九PL
九十九PL

こっち側の世界に綺獣はいますよね

エメスPL
エメスPL

いるね

いるよー

ソラン
ソラン

もし、よければ、僕が“血の祝福”をしてもいいかな(※ルール上、血盟の吸血鬼は“血の祝福”ができませんでした。でもこのシナリオではできたということで!)。これから先、一緒にいられるわけだしね

エメスPL
エメスPL

ええと、エメスでは駄目なんですか?

“血の祝福”がおこなえるのは源祖と貴種だけなんです

エメスPL
エメスPL

あー、そういうことか。納得しました

エメス
エメス

イティー。あなたがどうしても、私たちと一緒に来たいなら、あなたは吸血鬼になる必要がある。以前にも話した通り、“かの地”には、あなたの同類はいないから、あなたは今とは変わらなければならない。でも、それでも、一緒に来たい?

イティー
イティー

おとーたんと、おかーたんと、いっしょにいたい!

ソラン
ソラン

ただ……

ソランがイティーに近づきながら言います

ソラン
ソラン

その、“血の祝福”が終わったら、倒れると思うから、運んでもらえるかな……。血盟のツクモ以外から血を吸うと、全身が死ぬほど痛むんだ。そして“血の祝福”をおこなうには、イティーくんから血を吸わないといけないからね

エメス
エメス

分かった。それは任せておいて

ソラン
ソラン

あ、ああ、ウィルもお願いしたい、エメス……

って言って差し出してきますw

エメス
エメス

もちろん

ソラン
ソラン

どうか、二人に少しでも恩を返させてほしい

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

すまない。ありがとう、ソラン

ソランは頷きます

ソラン
ソラン

少し痛むかもしれないよ

って言って、イティーの血を吸って、血をまたイティーに返します。“血の祝福”が済むと、イティーは……ポンと人間態になります。ソランは激痛でそのまま気絶しますw ばたーん!w

エメス
エメス

イティー!?

イティー
イティー

えとね、ソランもおとーたんになった!

九十九PL
九十九PL

よしよし。壁は通れるようになるんですかね

イティー
イティー

じゃあ、とおってみるね

通れます!

エメス
エメス

よかった。じゃあ、一緒に行こう

イティー
イティー

うん! ソランおとーたんは、ぼくがつれてくよ!

って言って、首根っこつかんでずるずると

九十九PL
九十九PL

扱いが変わんねぇw

おっきいからさw

九十九PL
九十九PL

でも、ちょっと前より距離感が近づいてる気がする

じゃあ、おかーたんはウィルを持ってるので、おとーたんに手を差し出します

九十九PL
九十九PL

頭をなでて、その手を取って外へ向かいます

エメス
エメス

イティーは、“かの地”は初めてだし、不安だろうけど、でも大丈夫だよ。前にも言ったとおり、私たちが守ってあげるからね

イティー
イティー

ぼくだって、おかーたんのことまもる!

九十九PL
九十九PL

イルローズのほうに振り返ってですね

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

行ってきます

エメスPL
エメスPL

同じく振り返って

エメス
エメス

行ってきます。この地に聖天の加護がありますように

九十九PL
九十九PL

あー、いいですねぇ

九十九さん、エメスさん。ちょっとぶっ倒れてますがソラン・ノイ。すでにウィル・ノイではないのですが、ウィル・ノイが転生した赤ん坊。それと、新しく吸血鬼になったイティー。みんなで門をくぐり、旅立っていくのでした

本作は「からすば晴(N.G.P.)」および「株式会社アークライト出版事業部」が権利を有する
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社

コメント