事件との遭遇

さて、ではちょっと飲んで憩いました、くらいにしておきましょうか。酒場……いや、食堂にしておきましょう。明るい感じのところが新設されました

どうかしら。まだお子様には早かったかしらね?

いや、飲めるよ! おいしいから!

ちょっとムキになります。でもその後にもうひと口飲んで、やっぱり複雑な顔をしますw

なるほど、美味しかった。言質はとったわ

しかしこういったお酒もまた造ってるんだな

こちらも同時並行で復興していきたいの。だって、お酒は単価が高いもの

なんて効率的なんだw

ここの聖地に巡礼をしに、人が集まるのよ。売っていきたいじゃない

苦笑しながらですね

そうすれば、ここの人たちにも仕事ができて、もっと活気が出るか

そういうこと。きっとみなが、やる気を取り戻すわ。……ところで、美味しい?

ああ、美味しいな

これでこの街を救った英雄二人から、美味しいと言ってもらえたという帯が付けられるわね

なんてことだw

打 算 w

しっかりしてるw

みたいな話をしているとですね、指輪から声がしました。声の主はリギウス支部長ですね

リギウスです。お二人とも、先日は大変な戦いを制していただいて、本当にありがとうございました

一段落ついたと思いましたが、通信ということは、また何かあったんですか?

キルシュタインの学者たちも無事にサウル領から帰ってまいりまして、その関連で、我が領のフィン公爵から、お二人にお話があるとのことです。お繋ぎしてよいでしょうか?

ええ

ありがとうございます

――そなたら。業血鬼シオンの撃破、大儀であった

我々も無事に倒せてよかったです

もう一人の件は……今は不問としておこう

突っ込まれなくてよかったーw

逆にうやむやにせずに言うのよ、この人堅苦しいからw

本題だ。門の研究はサウル領でも進められておったようだが、大きな問題点が指摘されておった

大きな問題点……?

天蓋の存在である。天蓋が世界を覆う壁となり、門を開けることができぬというのだ。しかし、天蓋をただ考え無しに外すことはできぬ。この千年、天蓋の存在を前提に生活、建築、文化などが進んできた帝国において、天蓋を消しては、多数の吸血鬼の死を避けることはできまい

そうですね……天蓋がこの国を守ってきたというのも事実です

そうだ。だが、問題点が分かっておれば、解決法を探ることが可能である。そなたらは、あちら側である“かの地”の事情に詳しい。ゆえ、解決法の模索に加わってもらいたい

分かりました

我が領の学者らと話すなど、方法は任せる。我輩はほかの資料に目を通さねばならぬゆえ、共には調べられぬが、必要があれば連絡を寄越すがよい

はい、分かりました

うむ。では通信は以上とする

切っちゃいます

堅い

余計なこと話さない

どうやら、新しい仕事のようだ

キルシュタインの学者さんたちと協力をして、門の開き方の研究を手伝う

とりあえず、キルシュタインにいったん戻ったほうが早そうだな

貴方たちも大変ね

グレイシアほど大変じゃないよ

それはちょっとぷいっとしちゃうかなw

でもありがとう

早く行きなさい。ここのお金は払っておいてあげるから

じゃあもう一本だけボトルをもらおうかな。ほら、これは、キルシュタインのお土産に……これもそう、宣伝だよ!

あつっっかましい……

と言いながらも一本用意してくれますw

やったー

それでキルシュタインに飛ぶんですが、トムやベティ、グレイシアに挨拶をして、行こうっていうところで九十九に話しかけます

あのさ。私たちがこの街に来たことは、さっきも言ってたとおり、無駄じゃなかったね

ああ

いいほうに変わったと思う。そして、彼らがもっといいほうに変えていくと思う。こういう時に、喜びが分からないっていうのは、悲しいね

そうか……。いつか、分かるようになればいいな

そうだね

くぅ、くぅ……

イティーちゃんがエメスさんに顔を寄せます

ごめんね、大丈夫だよ

と頭を撫でて、行きますか

バサーッと

はい、世界最速の翼でまいりましょう。といったところでシーンカットにいたします
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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