情報2
「業血鬼ウィルの居場所」
ウィル公爵を見たという証言や、人々が殺された跡などを追っていくと、キルシュタインの都から郊外にある屋敷へと向かっているようだ。ソランはその場所を知っている。ウィルがかつてノイ公爵の血族に迎えられたのちに、ソランとウィルが共に勉学に励んだ、兄弟にとっての古い「家」だ。
また、それとは別件だが、ルカエラが持ち去った資料の名前が「イルローズ世界自体の脅威度について」だったことが判明した。内容は精査前であったため、分からない。

ソランが、キルシュタインが庭だって言ってたのはこれですね

なるほど、昔いたから
交流シーン

ソランの扱いは、必要であれば登場させてもよい、とします

今回はちょっと無しでいいですか? 急にソランが増えてしまって、エメス側の対応もあるので

分かります。じゃあ無しでいきましょう

ソランも、ちょっと一人になる時間が欲しい的な

無理してるなって察したので、少し時間を取る。それでエメスは、九十九に話しかけます

なんだかいつもこんなのだね

そうだな。前のときも最初はポーカーしたりしてたけど、最後はいろいろあったしな……

いろんな場所に行ったけど、大抵いつもそうだった。楽しいことはいつも終わって、その後はつらくなる。さっきグールが来たよね。ウィル公爵……いや、ウィル・ノイがきっと作り出してしまった。あれと同じようなこと、前にもあったんだよね

前にも?

ルドワズの街で、あの時はまだグレイシアとも険悪な感じだった。九十九はたぶんいなかったと思うんだけど、トムがさ、グレイシアに渡された銃を使って、彼らを利用していた大人を撃ったんだ

それは、俺は確かあとから聞いたと思う

そこにいたのは私とグレイシアだったんだけど、私はその……トムが撃ってしまった人の仲間の人間たちが、襲いかかってきたときに、即座に剣を取れなかった。結局はグレイシアが撃ったんだけどもね

グレイシアは相変わらず過激なことを

でもあの場では、そうするしかなかった。今ならそれも分かる。
でもその後に、その人たちがグールになったんだよ。私は即座にそのグールを斬り倒した。そのとき、グレイシアが私に言った言葉があるんだ。どうして人間は斬れなかったのに、グールは斬ったのかって。その人間は悪党なんだから、グールを斬るのとはどう違うのかって、そう言ったんだよ。私はそのとき、答えられなかった。それを思い出して、いや、ずっとそのことを考えていたのかな

答えは出そうかい?

最近、これが答えかなって思えるものが出たんだ。聞いてくれるかな

ああ。なんだったんだ?

つまりその、私にとって悪党とはいえ、人間は特別なものなんだと思う。だから、人間は即座に斬る決断ができなかったけども、もう人間ではないグールはそう思わなかった。だからグールは斬れた。あのときも、さっきも。
つまりこれって、私は人間が好きってことなんじゃないかと思うんだけど。この結論って、間違ってると思う?

いや、いい答えだと思うよ

私は人間が好きなんだ。なんで好きなのか、たぶんなんだけども、私を作った人間というものを肯定したいんじゃないかなって思ったんだよ。私を作ったものは素敵なものなんだって。私を作る元になったいろんな人や、石川遥という人物もきっと素敵なものなんだって、そう思いたいし信じたいから。たぶんそういうことなんだなって、気がついた

めっちゃ重い話するやん……。このBGMもあいまってすごいシリアスな……

たぶん、起動した直後の私でも、人間のことは素敵だ、好きだって思ったんじゃないかな

それはなんでだい?

分からないけど、ただ、そう思ったと思う。何も考えずにね。でも、もうじき、起動してから一年経つけども、今の私はあのときとは違う。いろんなことを経験して、そのうえで、今の結論が持てた。だから同じことを言っていても、それは違うものだと思う。私は、きっと、起動した直後の私とはもう違うんだ

そうか……それを人は、成長したっていうんじゃないかな

たぶんそうなんだと思う。私の心は成長した。この一年あまりで。
次の一年でもっと成長するよ

楽しみにしてるよ

もしあなたが、何かに囚われているなら、置いていってしまうかもね

そうだな、俺も取り残されないように成長しないとな

ふっと風が吹いて、それでシーンを閉じましょうか

はい。〈魂よ、檻を破れ〉の対象変更、結構です! 〈惹死の蝶〉から〈再鬼動〉に変更してください

ありがとうございます

こちらこそありがとうございます!
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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