第6話「一途の反転」-17

マスターシーン3

宿にて、ソランが目を覚まします

ソラン
ソラン

ウィル! 行かないでくれ、ウィル!!

……ここは……。……そうか……二人とも、ウィルを送らせてくれてありがとう。い、いえ、ありがとうございます。すみません、元の話し方で……

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

いや、いいさ。俺たちの中で敬語はなしだ

ソラン
ソラン

……二人と過ごせて、まるで、友達ができたかのようだったよ。名残惜しいけど、二人の絆に、横入りしているままではね

エメス
エメス

いってしまうの?

ソラン
ソラン

僕はそのつもりだけど……そうではない、未来がある、と?

エメスPL
エメスPL

難しいところだなぁ

九十九PL
九十九PL

そうなんですよね。ソランに、生きろっていうのつらいんですよね。業血鬼になりそうなほど、思ってる弟が、ですからね

あ、えっと、ソランは血盟から抜けたいんですよ。血盟から抜けるには死ぬしかない。抜けたい、っていうのも、あなた方の絆を邪魔したくない、という話です

エメスPL
エメスPL

それは死んでもらいたくはないですね

九十九PL
九十九PL

生き残らせる方向でもいいのかな、と

エメスPL
エメスPL

その後のことは……あとは流れでw

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

ええと……ソラン。すごいひどいことを言っていいかな

ソラン
ソラン

これ以上に?

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

できれば、死なないでくれ。

……お前が、大事な弟を失ったことも分かってる。それが、お前が生きていく意味を失うほど、重要なことだというのも。

お前は、さっき友達になれたような気がしたと言ったが、俺にとってはもうお前は友達だよ。俺は、親も、親のように思っていた恩師も死んだ。そして、大切に思っていた友人たちも次々にいってしまった。

済まん、ソラン。俺からこれ以上、友達を奪わないでくれ

ソラン
ソラン

それは……。

……嬉しい、申し出だね。僕に友達ができるなんてね……。……ツクモ。僕が、倒れそうなときには、手を借りてもいいかな……

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

ああ、もちろんだ

ソラン
ソラン

なら、きっと生きていける。……エメス

エメス
エメス

なに?

ソラン
ソラン

あの……君とも、友達に、なれないかな

エメス
エメス

分かった。友達になろう

ソラン
ソラン

ありがとう……。できれば、君たちの力になりたいんだけど……ひとつ、我儘に付き合ってもらってもいいかな

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

ん?

ソラン
ソラン

僕は今のままでは投獄されるだろう。でも、このまま君たちのそばにいて、力になるという……賭けができないでもないんだ。前の戦争のときにエミリー公爵の身分を守ってくださった、フィン公爵に話を持ちかけてみる、という方法がある。フィン公爵は発言権が大きく、それに、話せば分かってくださる方だからね

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

分かった。やってみよう

じゃあそこで、『帳の騎士団』の指輪に、支部長から連絡が入ります

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

はい、こちら九十九です

リギウス支部長
リギウス支部長

お二人とも、リギウスです。フィン公爵から、くだんの術具ができたから城に来るようにと、言伝を頂戴しました。よろしくお願いします

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

……ちょうど会う用事もできたことだし、その賭け、やってみるか

ソラン
ソラン

絶好の機会、だね……。道すがら、その術具について教えてもらってもいいかな

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

分かった。といっても、俺たちもあまり詳しいことは知らないんだが

エメス
エメス

うん、今は行こうか

では城に向かった、ということでシーンカットいたします

本作は「からすば晴(N.G.P.)」および「株式会社アークライト出版事業部」が権利を有する
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
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