マスターシーン3

宿にて、ソランが目を覚まします

ウィル! 行かないでくれ、ウィル!!
……ここは……。……そうか……二人とも、ウィルを送らせてくれてありがとう。い、いえ、ありがとうございます。すみません、元の話し方で……

いや、いいさ。俺たちの中で敬語はなしだ

……二人と過ごせて、まるで、友達ができたかのようだったよ。名残惜しいけど、二人の絆に、横入りしているままではね

いってしまうの?

僕はそのつもりだけど……そうではない、未来がある、と?

難しいところだなぁ

そうなんですよね。ソランに、生きろっていうのつらいんですよね。業血鬼になりそうなほど、思ってる弟が、ですからね

あ、えっと、ソランは血盟から抜けたいんですよ。血盟から抜けるには死ぬしかない。抜けたい、っていうのも、あなた方の絆を邪魔したくない、という話です

それは死んでもらいたくはないですね

生き残らせる方向でもいいのかな、と

その後のことは……あとは流れでw

ええと……ソラン。すごいひどいことを言っていいかな

これ以上に?

できれば、死なないでくれ。
……お前が、大事な弟を失ったことも分かってる。それが、お前が生きていく意味を失うほど、重要なことだというのも。
お前は、さっき友達になれたような気がしたと言ったが、俺にとってはもうお前は友達だよ。俺は、親も、親のように思っていた恩師も死んだ。そして、大切に思っていた友人たちも次々にいってしまった。
済まん、ソラン。俺からこれ以上、友達を奪わないでくれ

それは……。
……嬉しい、申し出だね。僕に友達ができるなんてね……。……ツクモ。僕が、倒れそうなときには、手を借りてもいいかな……

ああ、もちろんだ

なら、きっと生きていける。……エメス

なに?

あの……君とも、友達に、なれないかな

分かった。友達になろう

ありがとう……。できれば、君たちの力になりたいんだけど……ひとつ、我儘に付き合ってもらってもいいかな

ん?

僕は今のままでは投獄されるだろう。でも、このまま君たちのそばにいて、力になるという……賭けができないでもないんだ。前の戦争のときにエミリー公爵の身分を守ってくださった、フィン公爵に話を持ちかけてみる、という方法がある。フィン公爵は発言権が大きく、それに、話せば分かってくださる方だからね

分かった。やってみよう

じゃあそこで、『帳の騎士団』の指輪に、支部長から連絡が入ります

はい、こちら九十九です

お二人とも、リギウスです。フィン公爵から、くだんの術具ができたから城に来るようにと、言伝を頂戴しました。よろしくお願いします

……ちょうど会う用事もできたことだし、その賭け、やってみるか

絶好の機会、だね……。道すがら、その術具について教えてもらってもいいかな

分かった。といっても、俺たちもあまり詳しいことは知らないんだが

うん、今は行こうか

では城に向かった、ということでシーンカットいたします
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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