事件への介入2:エメス

では、エメスさんのほう。
集合と言っていたはずなのに、九十九さんが来ないです

じゃあ、時間を確認しながら、遅いなと思いながらも、まだ待っている

そうするとですね、少し遠くの木々の影のところに、人影があります


耳が尖ってますね

はい。
空気を思わせる透明な印象の、少女と女性の中間といった風貌の少女が、少し浮かんでいます

ゆ、幽霊?w

源祖ですぅw

源祖、なるほど。話しかけましょう

あなたは吸血鬼?

じゃあニコリとして、それには答えずにですね

ツクモ・トウジュウロウはこっちよ。
早くしないと、揺らぎが消えてしまうわ

そう言う彼女の隣の空気が揺らいでいます。
その中にですね、スッと入っていってしまいます

あっ、待って!

思わず手を伸ばして追いかけます

お。
では揺らぎの中に入るとですね、少しめまいがして、意識がハッキリすると、そこは森の入り口でした

あそこよ。早く行ってあげて

そう言って指さす先には、九十九さんがいます

後ろを振り向きますけども、もう揺らぎは

ないですねー

えーと、九十九が倒れてるんですか

はい。痛みで倒れている状態です

大丈夫?

駆け寄ります

うぅ……

じゃあうつ伏せだったのは仰向けにして、気付けをします

大丈夫? 敵にやられた?

あ、ああっ。業血鬼だ。少女の形をした……!

周囲にそれらしいのはいないですよね

さっきの業血鬼はいないです。
源祖の少女は業血鬼の気配ではない

あ、まだ源祖はいてくれるんですね。じゃあとりあえず

しっかりして。もう業血鬼はいない

すまない、ありがとう

よかった

彼女は……?

連れてきてくれてありがとう

貴方たちとは、またきっと会えるわ

あの、ここ、どこなのかな

イルローズ

イルローズ?

貴方たちに、この世界を救ってほしいの

規模がでけーw

そこへ、森の中のほうから誰かの声がします

あそこ! 誰かいるわ?

は? こんなとこに……ってマジじゃねぇか

そっちに目線を移しちゃうんですけど

源祖さんはいなくなりますねw

やっぱりw

そういうもんやからな!
では、森の中のほうからバタバタとやってくるのがですね、双子の男の子と女の子です。ヨーロッパの田舎風の服を着ています。少女のほうが大きな袋を持っていて、何か森で収穫してきたところっぽい感じがします。で、少年のほうが赤い目で吸血鬼。少女のほうは人間ですね


どうしたの? こんなところで

困ったように九十九のほうを見る

あー……、道に迷ってしまった、のかな?

ここらはネイド公爵の影響か、動物が狂暴化してんだ。危ねぇぞ

ネイド公爵……?

知ってるの?

いや、全然知らん。むしろ、公爵なんて単語を日常会話で聞くのは初めてだ

ネイド公爵のことを知らないの?

私たち、道に迷ったんだ

……? あれ、金色の……?

九十九さんの指先を指します。
そこには、金色のイバラのような模様が浮かび上がっているのが分かるでしょう

わああw なんだこれw

金色の荊病だと……?
あぁとにかく、道に迷ってるんだったらついて来い。こっから離れるぞ

ああ、そうだな。よろしく頼むよ

朽ちた街のほうに、よく見れば馬が二頭結ばれています

馬? 車は使わないの?

車って、そんな遅いもので移動しないわ。あ、馬車のこと?

あの、この子たちの中の車のイメージはリアカーなんですよねw

ごめん、なんでもない

大人しくついていきましょうw
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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