最終話「勇者の伝説」-03

事件との遭遇

まず最初にですね。あなたたちは実力が認められまして、女帝や公爵たちと普通に話して大丈夫だということになりました。女帝直々にそう言われました。まぁ、言われたっていうだけなんで、やるかやらないかは好きにしてください

エメスPL
エメスPL

分かりました

九十九PL
九十九PL

やったぜ

では、あなたたちが帝都の城で、ジュークス公爵のブローチを届けると、グレイ公爵が鏡通信越しにそれを覗き込みます

グレイ公爵
グレイ公爵

ついに揃ったのねー! これでどんな歌が聞けるのかしらー! ……ど、どうやったら歌になるのかしらー??

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

あれ、それは公爵が知ってるんじゃ……

わーって騒いでいます

九十九PL
九十九PL

ほかの公爵方をちらっと見ますが

みんな、いつものこと的な感じで、はーっとため息をついています

グレイ公爵
グレイ公爵

人間の作曲家に頼んだのよー! ワタシが作ったらダメだと思ってー!

言い訳を始めました

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

これは直るんですか……?

エメスPL
エメスPL

これは駄目かも分からんね

ミニ女帝
ミニ女帝

こーらグレイ! さすがにその責任は取ってもらうぞ

グレイ公爵
グレイ公爵

うぅ~、メロディーを聞いてなんとか歌にするわ~

そこへ、薔薇の花弁が嵐のように舞い散ります。ぶわー!

エメスPL
エメスPL

あー来た

九十九PL
九十九PL

来た

そして少女の笑い声

ルカエラ
ルカエラ

いったい何をしてるのかしら?

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

貴様はルカエラ!

エメス
エメス

よくここまで来れたね

ルカエラ
ルカエラ

へぇ、まだアタシの実力見くびってるの?

エメス
エメス

そういう意味じゃない。ウィルさんを殺しておいて

そりゃもう、ソランもピリピリしていますよ

ルカエラ
ルカエラ

ま、いいわ。なに、コソコソと動いてるみたいだけど、アタシがそういう不穏な動き、見逃すとでも思ったのかしら?

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

なら、何をやろうって言うんだ

九十九PL
九十九PL

じりじりと距離を詰めます

ルカエラ
ルカエラ

特にすることはないんだけど

九十九PL
九十九PL

なかったw

ルカエラ
ルカエラ

だって、もう世界の脅威度は十分に高まったわ。アナタたちが何をしようと、手遅れってわけ

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

貴様、何をした!

ルカエラ
ルカエラ

アハッ、最後に教えてあげてもいいわぁ♪

そうルカエラが言うと、黒薔薇の花弁が吹き荒れます。それは城の中だけではなく、帝都中です

九十九PL
九十九PL

なにー、そんな距離を

その場にいる者たち、そして帝都の民が、黒薔薇が舞うと普通の黒い荊病に罹患していきます。まぁ、普通にこいつのせいだったよね

九十九PL
九十九PL

はい

あ、ただですね、女帝フェルナやグレイ・ワイル公爵はこの場に体がないので、物理的に。大丈夫です

エメスPL
エメスPL

なるほど

なのですが、シャルドレア様の姿をしている聖天の聖女と、フィン・キルシュタイン公爵はこの場にいて、罹患してしまいます

エメスPL
エメスPL

業血鬼になってしまうんですか

いや、荊病になるだけですね。なので、一日から半年の猶予はあります

九十九PL
九十九PL

もう猶予がないって言ってるようなもんじゃないかw

エメス
エメス

これは荊病……やめなさい!

そこへ、鏡から緊急の通信が入ります。シュネー・ツドラーシュ公爵からですね

シュネー公爵
シュネー公爵

フェルナ。北壁に異変が起きた。壁の向こうから、突き破ろうとする動きがある。今……破られそうだ。これは……。

竜だ。山のように大きな、な。我らがこの地に来た時に大地を闊歩していた竜そのものだ。大きさも、数も。我が軍は屈強だが、あの竜に敵うとは思えない。無駄死にする前に、帝都へ移動を開始する。竜の監視は続ける。以上だ

と言って、鏡通信は切れます

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

これもお前の策ってことか

ルカエラがクスクスと笑って

ルカエラ
ルカエラ

この物語の舞台装置が発動したのよ。竜討伐に始まって、竜に討伐されて終わる

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

趣味が悪いぞ……

ルカエラ
ルカエラ

今趣味が悪いって言った?

エメスPL
エメスPL

いいぞもっと言ってやれ!w

ルカエラ
ルカエラ

もうこれだから! これだから凡人は困るわ! そうね、舞台背景は知っていたほうが、物語をぐーっと楽しめるわ。これをあげるわね♪

って言ってね、以前奪っていった、『イルローズ世界自体の脅威度について』という論文をぴんと弾いて寄越してきます

エメスPL
エメスPL

ありましたね。二つ前のシナリオで出てきたやつ

ルカエラ
ルカエラ

さぁ、物語のクライマックスよ!

笑って、薔薇の花弁にさらわれるようにして、ルカエラは勝手に消えていくのでした

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

おい、待て!

エメス
エメス

待って、今は戦えないよ。……了さんとシエルのようになる

九十九PL
九十九PL

じゃあ、ひらひらと落ちてきたその紙切れを拾います

ソラン
ソラン

貸してくれ、速読しよう

九十九PL
九十九PL

任せます

ぱらぱらーって読んでくれます。前もやったようにね。で論文を読んで、現状やルカエラの発言などを元に推測を交えてまとめると、以下のようになります

女帝フェルナがイルローズ世界に来た際に闊歩していた山のような竜というのは、イルローズ世界自体の「脅威度」が一定基準を超すと現れ、脅威を一掃する危機排除装置であった。誰が何の目的で作ったのかも分からないが……あるいは作った者も排除されたのかもしれない。竜たちが死んだ吸血鬼の灰を食べて養分にしている様子が観察されており、危機排除のために『造られた』ことが伺える。ルカエラが荊病を流行らせたのは、いたぶりながらイルローズの「脅威度」を上げるためであり、その狙いは「竜討伐に始まって、竜に討伐されて終わる美しい物語」を作ることだ。

エメスPL
エメスPL

イルローズの脅威度というのは、荊病の合計値のことですかね

基本的には業血鬼や業血鬼の手下に設定されているのが脅威度というものなのですが、荊病も含まれてしまっているのでしょうね。直結するから

エメスPL
エメスPL

なるほど。この世界はもうお終いですねw

九十九PL
九十九PL

かー、気づかれてしまいましたかw

エメスPL
エメスPL

なんとかならないんですか、くまグマー!

九十九PL
九十九PL

俺にだって……分からないことはある……!

PCで相談しなさいw

エメス
エメス

つまり、竜たちがこの世界を破壊しないように、荊病をなんとかしないといけないという話だよね

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

多分そう、だな……

エメス
エメス

で、短時間のうちにやらなきゃいけない

その場にいる方々、聖天の聖女とか、メイドとかが体調不良を訴え始めます。荊病は本来そういうものなので

エメス
エメス

そして私たちは荊病の元凶を知っている

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

ああ、そいつを何とかすれば……!

ソラン
ソラン

だけど待ってくれ二人とも。まだ伝説の武具、とやらの封印が解けていない。そうですよね、グレイ公爵

九十九PL
九十九PL

みんなの視線がザッと集まりますw

涙目w

エメスPL
エメスPL

納期切られたw この期日までに曲を作ってくださいw

九十九PL
九十九PL

納期早まりました! 明日です!w

イティー
イティー

おとーたん、と、おかーたん。ぼく、おっきなりゅうと、おはなしする

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

そうか。竜同士だと話が通じるのかもしれないのか

イティー
イティー

でも、なんていったら、いいかな

エメス
エメス

壁の向こうに帰ってください、とかかな。聞いてくれる気がしないけど

ミニ女帝
ミニ女帝

そうだな……帝都のことは私が指揮をしよう。竜を一時でも足止めしてくれないか、エメス、ツクモ、ソラン

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

……分かりました。我々が今できることもそう多くはないです。なら、目の前の脅威を、どうにかしましょうか

ソラン
ソラン

僕は単騎で出よう。言いくるめは得意だからね

自信ニキ!

九十九PL
九十九PL

自信ニキw

エメスPL
エメスPL

言いくるめ99%w

ソラン
ソラン

竜の数が多すぎる

エメス
エメス

分かった。そのほうがいいかもね。なにしろ相手はたくさんだから

イティー
イティー

おとーたん、おかーたん、おはなししたらいい、っていうの、おしえてね

エメス
エメス

大丈夫。任せておいて

エメスPL
エメスPL

ってイティーに言うんですけども、九十九のほうにこそっと

エメス
エメス

正直上手くやれる気がしない……。九十九頼りだ

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

w まぁ、やるだけやってみるさ

では、このシーンはカットしていきましょう

本作は「からすば晴(N.G.P.)」および「株式会社アークライト出版事業部」が権利を有する
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社

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