事件との遭遇

では、フィン・キルシュタイン公爵と謁見することになりました。『帳の騎士団』のリギウス支部長が、扉越しにフィン公爵に声をかけて、扉を開いてくれます

どうぞ、お二人とも

あ、では失礼します

一応、最大限の礼儀正しい対応をしますw

ゼロ歳児がんばってw

初めまして公爵。九十九と申します。そしてこちらがパートナーのエメスです


ツクモと、エメスか。そなたらが稀人で違いないか?

ええ、そうです。ここで言われている、“かの地”という所からやってきました

じゃああなたたちの様子を見てね。服の違いだとか、特にエメスちゃんが屍鬼だというのには当たりをつけていることでしょう

この世界って、一応屍鬼もいるんですよね。確かあんま有名じゃないとは

いるんですけど、法で禁止されてます。吸血鬼を増やしたくない方針なんですよね。吸血鬼は立場が絶対的に上なんで、人間の死体で吸血鬼を作るのはやめとこうっていう

特権が薄れてしまう

そうそう。
まぁ、“かの地”から来たというのなら、あんまり突っ込まないでいてくれるでしょう

リギウスから話は聞いておるな

はい

我輩の門の研究に協力してもらいたい

我々も元の世界に戻る手がかりが何ひとつない状態だったのです。少しでも光明が見えるなら、ぜひ協力させていただきたい

うむ。その方法であるが、サウル領を解放し、サウル領に資料が残されておらぬか、探すよりほかあるまい

サウル領ですか

ああ。リック・サウル公爵こそ千年前、“かの地”からこのイルローズの世界への門を開く、理論を構築した立役者だ

しかし噂では、かの公爵は業血鬼になってしまわれて、領は……。だから解放なのですね

ああ、そうだ

と、そこへ支部長がそそそっと来て

公爵、お耳に入れておきたいことが

公爵はあなたたちに少し待つようハンドサインをして、支部長からの耳打ちを聞くと、支部長は下がっていきます

そなたら。急を要する件だ。
サウル領を攻めるには準備が必要となる。その間、そなたらには、この緊急事態の解決に当たってもらいたい

緊急事態ですか。何があったのですか?

エミリー・ルドワズ公爵が失踪した

あれ、ルドワズ公爵って今大変かわいそうな人ですよね、確か

あ、大変かわいそうな人です。ただ悲しみを欠落しているので、悲しまなくて済んでる人です

さらにかわいそう感が増してしまったw

でも大丈夫、私は悲しみを感じないから。悲愴w

失踪後に業血鬼化したリック・サウル公爵の前例もある。ルドワズ領に赴き、早急にエミリー公爵を捜索してもらいたい

分かりました。ここでかの公爵まで業血鬼になられては、元の世界に戻ることがもっと難しくなってしまいますから。すぐに対応させてもらいます

助かる。細かな手続きはリギウスに任せる。以上だ

はい。それでは失礼いたします

では謁見の間から出て、まだお城の中なんですけど

もしかしたら、これで一歩は前進できるかもしれないね

どうだろう。でもそうだといいね

しかし公爵というほどの立場の者がいきなり失踪となると、なかなか厄介そうだな

そうだね

なんとなくテンション低めです。ゲーム内ではさっき埋葬を終えたところぐらいだったから

あぁ、まだ一日も経ってないですからね。それで喋ってなかったのか

あーそれはですね、私が口を開くと大抵無口クールキャラが崩れてしまうからw

www

この先崩れるにしても、できるだけ維持していきたいキャラ性というものがありますw

なるほどw ではそんな二人のもとにですね

お二人とも、準備が整いました

って支部長が呼びに来たというところで、シーンを切らせていただきましょうか
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


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