第4話「疑惑の協奏」-03

事件との遭遇

ここは、キルシュタイン公爵の城の、大鏡の間です。フィン・キルシュタイン公爵が執り仕切って、会談が始まります。お相手は、ルリ・フガク公爵。あなたたちは、キルシュタイン公爵城側の、大鏡の間の端のほうで出席しています

九十九PL
九十九PL

はーい

ええと、ちょっとNPC会話が多くなるかもしれないんですが

九十九PL
九十九PL

大丈夫ですよ。世界観が広がるんで、万々歳ですよ

ただ、危険が発生しますので、入っていただくのは構いませんし、入らなくても構いません。オッケー?

エメスPL
エメスPL

オッケー

フィン公爵
フィン公爵

久しい、ルリ公爵

ルリ公爵
ルリ公爵

お久しゅうございます、フィン公爵様

ソラン
ソラン

僕も混ぜてくれませんか?

会談全体がざわっとします。ルリ公爵の後ろ、だからフガク領ですね。あちらの後ろから、気絶した二人の人物を抱えたソラン・ノイが歩いてきたからです。ソラン・ノイは、ルリ公爵の隣まできて、人相が割れない服を着た二人を床に捨てると、余裕の表情を崩さずに、話し出します

ソラン
ソラン

リック公爵の蛮行は見過ごせません。正義にもとる行為だと思っています。今回、このような会談があると知り、僕も参加させてもらえたらと思ってやって来ました

なんかやる?

九十九PL
九十九PL

通信先だったら手が出せないじゃないかw

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

エメス。あいつはこの前

エメス
エメス

ルドワズ領で会ったね

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

ああ。エミリー公爵と対峙していた。確か、ソラン・ノイかもしれないっていう話だったな。あれがその……

九十九PL
九十九PL

周りの人の様子を見ますが

会談全体がざわざわしてます。周りからソラン・ノイの名前も聞こえてきますね

フィン公爵
フィン公爵

その者ら二人は何者か

ソラン
ソラン

さすがはフィン公爵。ルリ公爵の命がかかっていることを、説明せずとも分かっておいでですね。

この二人は、サウル領からフガク領に来ている、人さらいのうちの一組です。サウル領から、被検体をさらいに、人さらいが横行しているのはご存じですね。この者たちに化け、かつ被検体を連れて行けば、サウル領の中心部に潜入することは容易いでしょう。そして業血鬼リック公爵を叩けば、血戒域は消滅します。

無駄な戦争を起こすことは、お勧めしかねます

フィン公爵
フィン公爵

言い分は分かった。だが分からぬ点がある。勝手にやればよかろう。なぜ会談に来た

ソラン
ソラン

この人さらいが探している被検体の特徴と一致する人物は、ある血盟のうちの一人で、フィン公爵から彼らに協力を命令していただきたいのです。これを安全に実現するには、少なくとも、僕はその血盟と離れた場所にいて、彼らと通信ができ、こちらに有力な人質が必要でした。今回の会談はその条件にちょうど当てはまり、大変助かりました。

断ればどうなるかはお分かりですね?

九十九PL
九十九PL

なんてこった

フィン公爵
フィン公爵

……特徴を申せ

ソラン
ソラン

人間で、二十代であることと、霊獣に懐かれていることです。命令によれば、その霊獣も共にさらってくる必要があります

フィン公爵があなたたちのほうを見ると、会談に集まっている出席者の目が一斉にあなたたちに向きますw

エメスPL
エメスPL

エメスも九十九のほうを見るw

九十九PL
九十九PL

ちょっと訝しんだ顔をしますw

ソラン
ソラン

エメスさん、ツクモさん

呼びかけてきますw

九十九PL
九十九PL

はい、はいw

エメス
エメス

私も呼ばれた

ソラン
ソラン

お二人は、先日のルドワズ領の事件に関わっていましたね。その折に、僕のほうで勝手に身柄を調べさせてもらいました

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

そいつは光栄だ。しかし腑に落ちない。なぜリック公爵は俺なんかを

ソラン
ソラン

ああ、いえ。君を、ということではなく、二十代の被検体を、ということだと思いますよ

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

何かを試したいってことか

ソラン
ソラン

ええ。現在サウル領では、何か大きな実験をしている、という情報が入っています

エメス
エメス

そのために、二十代の人間で、霊獣に懐かれてる人が必要なわけだ

ソラン
ソラン

まぁ、人さらいはたくさん来ていますから、そのうちの一組がちょうど、君と条件が合う被検体を探していたということです

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

最悪俺じゃなくてもよかったのか

ソラン
ソラン

ええ。ですが、霊獣は珍しいですからね。それに、人さらいに成り替わってサウル領の中心部に行くのであれば、人数は少なく、戦力を持っている者が実行するのがいいでしょうから、血盟と業血鬼であれば理想的と言えます

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

魅力的な提案だ。何から何まで、断れない条件が揃っているよ

九十九PL
九十九PL

お手上げですねw 両手を上げて困ったようにしてますw

ソラン
ソラン

では、ちょうど人さらいも二人組ですし、このような提案をおこないましょう。僕とエメスさんが人さらいを演じ、ツクモさんはさらわれた演技をしてください。霊獣にも、おとなしくついてくるようにお願いできれば重畳です。この提案、乗っていただけますか?

九十九PL
九十九PL

周りの様子を見ますが

フィン公爵は、渋々頷いてきます。ルリ公爵の命が懸かってるからね

九十九PL
九十九PL

じゃあそれに対しては頷き返しますよ

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

分かった、いいだろう

ソラン
ソラン

ありがとうございます

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

ここまで見事な手並みじゃ、反論することはないよ。それに戦争が起きて、人が多く死ぬことを防げるというのならば、そっちのほうがいいだろう

ソラン
ソラン

あなたは正義の心があるようですね

ソラン・ノイは正義にこだわる業血鬼です

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

どうかな。人がたくさん死ぬのを防ぎたい。それは誰もが持っている思いだと思うがね

ソラン
ソラン

僕には美点であるように思いますよ。では、血盟のお二人が着くまで、僕はルリ公爵と過ごさせていただきますね。お二人が来たら、公爵は解放しましょう

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

公爵の安全は守ってもらうぞ

ということで、鏡通信が勝手に切れます。はい、ということで、残されました

エメスPL
エメスPL

残されましたね

フィン公爵があなたたちのほうに来て、沈痛に言います

フィン公爵
フィン公爵

頼む。そなたらに任せるより他にない

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

噂では聞いていましたが、先の大戦の英雄ですか。本当に手並みがよいようで、隙がありませんね

九十九PL
九十九PL

と苦笑しますよw

フィン公爵
フィン公爵

かの業血鬼には、我らも手を出せずにおったのだ。なにぶん隙がない

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

そうですね。相手の目的が何か分からないのは怖いですが、そのためにここで逃げるわけにもいきませんから

フィン公爵
フィン公爵

そうだな。エメスもそれでよいか?

エメス
エメス

はい、構いません

フィン公爵
フィン公爵

ではどうか、ルリ公爵を……そしてサウル領の解放を、よろしく頼みたい

九十九PL
九十九PL

頷いて

九十九 藤十郎
九十九 藤十郎

分かりました

エメスPL
エメスPL

同じく頷きます

というところでシーンを切らせていただきましょうか

本作は「からすば晴(N.G.P.)」および「株式会社アークライト出版事業部」が権利を有する
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社

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