第4話「疑惑の協奏」-10

調査シーン(エメス):聞き込み(従者)

従者がパタパタと歩いていますよ

エメスPL
エメスPL

従者っていうのは、いわゆる研究の助手みたいな感じですか?

はい、そうです。誰かの助手です。だから、人間だったりします

エメスPL
エメスPL

なるほど。じゃあ話しかけます

エメス
エメス

あの、ちょっといいかな。リック公爵にお話があるんだけど、今どこにいるかな

従者
従者

リック公爵様ですか! 少々、少々お待ちください!

吸血鬼様であって研究者だからね、エメスさん。それでどうにかして答えを返さなければならないと、仲間のもとに走っていきます

九十九PL
九十九PL

すげー、パラ●イアで見るような光景だw

エメス
エメス

いや、分からないならいいよ、また別で聞くから……行っちゃった。どうしよう

行っちゃった。判定しましょうか

判定成功

そうですね。時間かかりそうですし会話でもしようかな

ソラン
ソラン

……ときに、エメスさん? 少しどうでもいい話などしませんか?

エメス
エメス

いいよ。どうせ彼が戻ってくるまで待たないといけないし

ソラン
ソラン

本当に。……実は、僕は、弟になりたかったんです

エメス
エメス

それはお兄さんが欲しかったってこと?

ソラン
ソラン

いえ。ウィル・ノイに

エメス
エメス

あんまり深い付き合いがある人じゃないけど、それでも何度か話したことがある。どうしてウィルさんになりたかったのかな

ソラン
ソラン

弟は天才で、純粋で、まるで宝石のようです

エメスPL
エメスPL

確かにその形容詞に相応しい人かもと思ってます

ソラン
ソラン

あ、その、あまりピンとこなかったでしょうか

エメス
エメス

いやその、純粋っていうところはなんとなく

ソラン
ソラン

弟は、僕が唯一実力を認めた者なんです。ノイ家にはもともと、爵位継承権第一位の僕がいましたが、それでもノイ家に迎え入れたい人材だったんですよ、ウィルは

エメスPL
エメスPL

えっと……別に血縁関係ないってことか

あ、一応わたし内設定では人間の頃二人とも同じ一族だったのですが、ただ何百年か年が離れてるんですよ

エメスPL
エメスPL

ああ、なるほど

ノイ領に住んでる、優秀な人を輩出する人間の一族で、ウィルがすごい才覚があったから、あのw この僕がいてすらw ノイ家に迎え入れたかったという

エメスPL
エメスPL

なるほどw それで?

ソラン
ソラン

(早口)ウィルは、自分ではそう思っていないのでしょうが、天才なんです。仕事を完璧にこなすことができるんです

嬉しそうに話しかけてきます。話してもいいやつですか

エメスPL
エメスPL

話してもいいやつですよ。先を促すような沈黙をします

こいつめっちゃ話すんですけどいいですか?w

エメスPL
エメスPL

いいですよw

ソラン
ソラン

(早口)物ごとは、どこかを完璧にしようとすればどこかにしわ寄せがいくものです。全てを完璧にすることは、緻密な計算の上でしか成り立ちません。それを、ウィルはやってのけるのです。例えば、跳ね橋を造ったときの話をしましょうか。僕が前にやった仕事を引き継いでもらったのですが、堅牢さや正確性など、本当に何のケチもつけようがない橋を造ったんです。ただ、周囲の受けは悪かったのですけれどね

エメス
エメス

なんでウィルさんはそれで評価されなかったんだろう

ソラン
ソラン

(早口)ウィルは適材適所を貫いてしまったんです。貴族の仕事というものは、それではうまく運ばないものなんですよ。家柄、顔を立てなければなりません。それだけではなく、民にも不評ではありました。立派過ぎて使うのに気が引けると。ですから、あの仕事はまた僕の手に戻ってきました。ウィルは評価されませんでしたが……。本当に、あんなに完璧な仕事をしたというのに、いえ、仕方のないことだと理解はしているんです。しかし、僕がいくら本気を出したところで、あれほどの采配はできません。天才としか言いようがない。それが評価されないのは実に残念です。正直、今彼が組織の長をしているというのは、彼に合った職ではありません。彼は人の感情を調整するのは不得手なん――

 

…………失礼。喋りすぎました……

エメスPL
エメスPL

……えーとw

九十九PL
九十九PL

早口オタクになってしまっているw ウィルガチ勢がいるw

エメス
エメス

あなたは業血鬼らしくないね。少なくとも私の考えてる業血鬼とは違う

ソラン
ソラン

そう……そうでしょうか……

エメス
エメス

そう思う

ソラン
ソラン

ああ、それは、根源に影響するところを考えて避けているからかもしれません。僕とて、根源に逆らうことはできませんよ。ですから、何か僕が今から変わろうとしても……いえ、もともとそうでしたか。弟になりたくても、それは叶いません。へこんでしまいますね。

……エメスさんでしたら、そんな僕にどんなアドバイスをしますか?

エメスPL
エメスPL

それはw 0歳児には難易度が高すぎるアドバイスだw

エメス
エメス

分からない

ソラン
ソラン

そうですか……。それが、君の悩みのひとつの原因かもしれませんね

エメス
エメス

ごめん、それには答えられない。私には難しすぎる

ソラン
ソラン

エメスさん。先ほど少し、ツクモさんと話をしました

エメス
エメス

ああ、そうなんだ。ええと、それで?

ソラン
ソラン

突飛に思えることかもしれませんが、僕からは、君は君ですよと、伝えておきましょう

エメス
エメス

うん。……そう、だね

エメスPL
エメスPL

そのー……、エメスはきくのを躊躇うと思うんですが……

エメス
エメス

えーと……。ソランさんは、どうして、その、そう……親しげに振舞うのかな。私は、裏がないように見える。でも、その、実際のところは分からない。親しげに振舞うってことは、相手と仲良くなりたいってことだと、私は思う。でも、業血鬼がそんなことをしてくる理由が分からない

ソラン
ソラン

あ、ああ……

エメス
エメス

私を騙そうとしてるなら分かる。でもそうにも見えない

ソラン
ソラン

そう、ですね……自然と、そうしていました

エメス
エメス

それがいいとか悪いって話じゃなくて、何の裏もないの?

ソラン
ソラン

裏というか……計算、といったものがなくはない、ですね。基本的に、連携が取れているに越したことはありませんから。人と仲良くなるのに、打算がない、ということはありません

エメス
エメス

それで私達とも連携を取ろうとしている。そういうことなのかな

ソラン
ソラン

普段そうしていることをそのまましていた……というところでしょうか

九十九PL
九十九PL

なんて社交的な男なんだ

ソラン
ソラン

ですが……それだけではないかもしれませんね。君に言われて今ようやく考えたのですが、僕はもともと、友人、と呼べる者が少ない人物でした

エメス
エメス

そうなんだ?

ソラン
ソラン

ええ。ノイ領は軍事に特化していて、機密なども多かったですし……。何より、僕のように武力と接している者と親しくなることは、それだけで危険が増すということですからね。君達には、力がある。何か君達に危険が及んでも、自分で払えるだけの力が。それで……

――やめましょう。すみません、お答えにならずに

エメス
エメス

いや、いいよ。打算ならそれでいいんだ

ソラン
ソラン

打算ですよ

じゃあそこで、パタパターっと従者が戻ってきます

従者
従者

あのっ! リック公爵様のいらっしゃる場所です!

エメスPL
エメスPL

あ、うん。そのー、正直ちょっとどうでもなくなってた感はありますがw

ダメダメw 情報項目ですから!w 成功ですので場所が分かりました

エメス
エメス

ありがとう

従者
従者

お役に立てましたら! では!

ソラン
ソラン

素晴らしい手際でしたね。では、行きましょうか

エメス
エメス

待って! 打算ならいいんだ。でもその、確かめたいのはそういうことじゃなくて、えーと……

黙って聞いています

エメス
エメス

あなたが私達を利用しようとしているならそれでいいんだよ。全部これまで通りで、丸く収まるから。でももしあなたがそうではないとすると

ソラン
ソラン

打算ですよ。言ったでしょう。僕はここに潜入するために、少数精鋭の戦力が必要だった。君たちを利用しているんですよ

エメス
エメス

……うん。そうだね。分かった

ソラン
ソラン

でしたら、行きましょうか

エメスPL
エメスPL

はい、行きましょう

ではこれでシーンカットといたしますね

本作は「からすば晴(N.G.P.)」および「株式会社アークライト出版事業部」が権利を有する
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社

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