旅のひととき

ちょっとお知らせです。ワイバーンになったイティーちゃんなんですけど、判明したことがございます。複数人を乗せて移動する手段として世界最速です

やったー

ワイバーンだからね、飛ぶのに特化してるわけですよ

世界最速

はい、イルローズ最速です。ただあの、界律でテレポート使う奴とかいるので、複数人を乗せる手段としてはという感じです

ああ、なるほど

で、これが何かというとですね、旅のひととき、どこに行ってもらってもいいです

えーと、前回の話だと、キルシュタインに戻ってリストバンドを渡すんじゃありませんでしたっけ

そうですね。リストバンド渡しましたって幕間の処理にしてもらって、好きなところに遊びに行ってもらってもいいですし、リストバンド渡すシーンでも構いません

なるほど

好きなところに行けるぞー

やったー、行ってないところいっぱいあるよ

いっぱいありすぎて困るw

確かに

なんか、ファイ●ルファンタジーでいきなり飛空艇をもらったときの気分w

あー、いきなり強い島とかに行ってね、死んじゃうやつですね

せっかくだから世界一周とかそういうゲームっぽいことする? 壁にぶつかるかもしれんけど

どっ どっ どっ

天井見にいきますか?

あー天井もいいね。どこまで上がれるのか試してみる?

ああ~確かに、血盟だったら行けるかな

この世界、天蓋に覆われてるんですよね

そう、覆われてるんですよ。ガチ壁なので、どっ どっ ってぶつかって進めない感じになります。あれなんですよ、普通マップって右に入ると左から出てくるじゃないですか

そうですね

あれもないです。カポッと覆われているので

ああ、壁にぶつかるわけですね

そうそう

じゃあ天井触って、なんだ、意外とこんなものかという感じで戻ってきた

そうすると、どこかの都市に行くとかもいいですよね。マオ領とかどうですか

マオ領ってどんな街でしたっけ

中華です

じゃあ中華街で中華まん食べようか。あとは紙製の容器に入った中華料理なんかも買ってきて、イティーがいても驚かれない郊外に行く

イティーちゃんは遊んでほしそうにそわそわしています

ふふw 頭を撫でながら

本当にでかくなったなぁ、イティー

くぅ!

あ、今ちょっと話した通じた風なんですが、そうなんです。ペガサス並みの知能になっています

おー

じゃあイティーと戯れながら、紙袋から中華まんを出す。九十九にひとつ渡して、エメスは食べ始めるんですが

なんだかこんなことばかりしてる気がする

まぁ、この世界の娯楽といえば、おおむね食べることなんだろうな

いいのかな。和食食べて中華食べて、観光も楽しいけどさ。なんというか……いや、休暇ってこういうものなのかな

そう。我々は仕事ばかりしていた

休み方が分かってない日本人がおるw

なんだか急に自由になってしまって、逆にビックリしてる

そうだな……あとやることといったら、ソラン・ノイから受け取ったリストバンドを届けるくらいか

そうだね

今しばらくは大きな動きはないかもしれんな。戻る一番の手がかりを知っていた人が亡くなったのは心苦しいが、もしかしたらまだ研究資料は残っているかもしれない

元の世界に帰る手段を探し直すということだね

本来の目的の、戻る手段を探すというのが、もう自分たちではどうしようもなくなってきたかな……。あとは待つしかないというか……

そうだね、当てが無くなったからね。そして誰かに何かしろって言われてもいない。つまりゆっくりするしかないのか

この世界は携帯もないから、携帯を気にする必要もないのか

じゃあイティー、久しぶりにたっぷり遊ぼうか

買ってきたお菓子を出してあげます

ぷいってします

あれ? 食べない? 前は食べてなかったっけ

食べたは食べたんですけど、あの頃はあんまり知能がなかったので、なんでも口にしちゃうみたいな感じだったんですよね

ありますね

そうか、食べなくなったんだね……

イティーはハッと気づいて、顔を顔に寄せにいきます

これが成長ってやつか

お菓子を投げたらバッと走っていくの、結構可愛かったのに

くぅ!

構えます

いや、いいよ。無理しなくて

へいへい、投げて投げて、へいへい

無理しなくていいよ、もうお菓子食べないんだもんね

ガーン

私のために、そんなことしなくていいから

ガーン。パパに泣きつきにいきます

よしよし。じゃあ代わりに、そうだなぁ……ボールを取ってきてもらえばいいんじゃないかな

でもボールを投げるとすごいスピードで取ってこられるw

ビュンビュン!! 世界最速で取りに行きます

そう、ここでも可愛いポ●モンがゴツくなってしまった問題が発生しているw

かなしいなぁw

じゃあ、取ってきてみなよ

ボールを投げるときに、血奏法を使って加速させます

おっ、それは頑張りますね。飛んで空中でキャッチして、バサバサーって飛んできて、撫でてほしそうに目をキラキラさせてます

やるね、イティー。大きくなったね

撫でてあげましょう。で、ボール投げて、戻ってきたらまた投げてと、繰り返して遊んでいる

わーい。平和

まぁいいかなってところまで遊んで

じゃあ、そろそろ行こうか。キルシュタインだよね

ああ。そこで次の依頼があるかもしれない

もしなかったら、その時は旅になるね

ああ、そうだな

目的はあっても当てはない

それはそれでいいかもしれないな

じゃあイティー、キルシュタインまでお願い

お二人を乗せて、バサーっと翼を広げて、空へ飛んでまいりましょう。といったところでシーンカットしましょうか
『人鬼血盟RPG ブラッドパス』の二次創作です。
c2019 からすば晴/N.G.P./アークライト/新紀元社


コメント